CO-DESIGN 共に、デザインする。

丹羽設計の住宅笠岡の家

笠岡の家

設計:2015年9月~2016年7月
工事:2016年11月~2017年5月
構造:木造2階建て
敷地面積:591.10㎡
延床面積:151.78㎡

還暦を過ぎて、老後に向けた母屋の建て替えです。建て主が落ち着いたデザインの家が好みだったのと笠岡の田園風景の中に建つこともあり、外壁はそとん壁(土壁)で屋根は平板瓦とし、周囲の景観と調和する外観としました。

これから年をとっても住みやすいよう、スロープで室内まで入れ、1階だけで暮らせるようLDK、寝室、水回りなど生活に必要な諸室はすべて1階に計画しました。

和風の庭園に面した南側に縁側を設け、それに面して和室、LDK、寝室を設けました。客間を兼ねた和室は玄関の広土間から直接入れ、家の中が片付いていない時でも気兼ねなくご案内できるようにしました。家の中心のLDKはゆったり広く取り、お正月に家族が集まっても大丈夫な無垢材の大きな木のテーブルと桧の150角の大黒柱を設けました。ご主人が出張で留守にすることも多いとのことだったので、LDKに面して4畳半の家事室兼用の畳コーナーを設け、広い部屋にひとりで寂しくないよう工夫しました。キッチンに面した食品庫や洗面にもつながる家事室を設け、主婦の使いやすさにも配慮しています。

また、ご主人が断熱などの性能にも関心のある方だったので、エコハウス研究会で勉強した内容を活かし、通常の断熱に加えて、遮熱・調湿にも配慮した民家の知恵を活かしたエコハウス仕様としました。ドイツのエコ建材である可変透湿シート「インテロ」や調湿ボード「バウビオ」、遮熱防水シート「タイベックシルバー」などを活用し、LOW-Eガラスの断熱サッシを用いて、昔の民家のように夏涼しいだけでなく冬も暖かいよう工夫しました。

実際に住んでみると、「冬も本当に暖かくて、建て直すまえの家は、玄関を入ったら寒くて、走って暖房を付けに行っていたけど、今度の家は寒くないから、エアコンを付けるのを忘れてしまうこともあるんですよ」とのことです。夏も玄関を入ったらひんやりして昔の民家のような感じで涼しいとのことです。実際に訪れてみると、真冬なのに廊下もぜんぜん寒くなく、古い離れとのあいだのドアを開けると急に寒くて、新旧の違いを実感したのでした。

暖かい家なので、交通事故よりも多くの方が亡くなるという、ヒートショックの心配もなく、気持ちよく年を重ねて暮らしていただけそうです。

ほかの住宅事例Other Works